パンクロックと深夜食堂

10月のNYは美しい。

秋が深まって行く。

公園のベンチに座って世を眺めていたら、気分は100%松田聖子。

「秋色の汽車に乗って海へ連れていいてよーほかに人影もないよー」

と、声を出して歌ってみたら、情感がありあまって涙が出そうになった。

ぐっとこらえて、その瞬間、ホームシック気分マックス!

こんなとき、なにも考えないためには、歌いつづけるしかないよー。

そんな夜、ライブに誘われた。

それもパンクロック。

ハロウィンが近いせいもあって、ライブハウスはドラキュラのやかた風。

そしてパンクロックのボーカルは太ったドラキュラという感じだった。

革ジャン脱いでタトゥと大きなお腹を見せながら、血管が切れそうなほど

叫んでいた!そしてジャンプ!そして、転んだ。

デブで年寄りのパンクロッカーがいてもいいんだなあ。

あまりにもいっしょうけんめい好きなようにやっているので、感動した。

血と闇の叫び。そのロックンローラーは

かっこわるくてもいいじゃあないか!デブでなにがわるい!

自分が好きならいいじゃあないか!と叫んでいるのかもしれなかった。

命をふりしぼって生きている感が伝わってよかった。

ロックンロールも、たまにはよし。

それから家に帰って、ルームメイトと深夜食堂ごっこをした。

(最近はインターネットで日本のドラマにハマっていて、

日本のドラマを見ながら夕食が日常になりつつある)

気分はパンクからすっかり演歌。そして見よ。完璧な日本食。

日本のドラマなんてひさしぶり。

見終わったあと軽くほっこりしたので深い意味もなく、

いつか深夜食堂のような写真を撮りたいと言ったら

ルームメイトがえらい感動してくれた。

それはどんな写真かというと、

銀色のさんまの匂いがしそうな、赤いたこウインナーのような、

卵焼きの黄色のような、写真。

食べ物に思い出がつきまとうというのはなんだかいいよね。


2011-11-11 | Posted in BLOG6 Comments »